波動が整えば、願いは勝手に叶う——SNS時代の引き寄せ習慣術
・ ・ ・
プロローグスピを馬鹿にしていた僕が、見てしまったもの
この名前を書いた「紙」が燃えたら、その人は5年以内に亡くなるよ。
男は、そう言った。
脅すでもなく、確信しているような声だった。
九州の、とある島。
神秘の森でも、洞窟でもない。
普通の一軒家の、2階だった。
じんべえ姿の、ふくよかな男がいた。
これから、ユタと呼ばれる男の、占いを受ける。
「今日は、はじめまして・・・の感じがしないですね。どこかで会ってますね」
と言われた。
僕にとっては、どう考えてもはじめましての人だった。
軽く雑談をすると、すぐに占いが始まった。
部屋の明かりが落ち、机の上にはオイルらしきものがまかれ、火が灯された。
火の高さは、30センチほど。
僕の手元には、8枚の紙が与えられた。
そのユタは占いの説明を始めた。
「この紙に、占ってほしい人を7人と、自分の名前を書いて」
紙を手に取ると、触れたことのない肌触りに、見慣れない模様が入っていた。
僕は最初に自分の名前を書き、そして浮かべた7人の姿を想像しながら、漢字フルネームで名前を書いた。
1枚目、自分の名前が書かれた紙が火に通された。
燃えなかった。
内心、ホッとした。
2枚目。当時付き合っていた彼女。
燃えない。
3枚目——当時先輩で身近にいた、経営者の名前だった。
チリッ、と端が焦げた。
「ああ、この男は、逮捕されるね」
男は火を見たまま、静かにそう言った。
全部燃えたら、命の話。
端が焦げるのは、災いの話。
そう教わったのは、あとになってからだ。
ユタ、と呼ばれる人だった。
奄美大島で、霊感を持った一族がいるという話を聞いた。
僕を占った人は、そのユタの末裔だということだった。
……先に言っておくと、これは僕が実際に経験したことであり、小説の話ではありません。
僕はもともと、こういう話を一切信じない側の人間でした。
理系で、自分の目で見たものしか信じない。
占いの類は、統計と話術だと思っていました。
この日も、僕は真実を確かめるために座っていました。
もともとは、母が5年ほど前に占いに行った話をしていて、他愛もない話だと思って聞いていたら、その予言が5年間を振り返ってみると、すべて的中していたのです。
鑑定料は1時間1万円。
意外と安いな・・・と思いながら、
理系の頭は、全力で出口を探していました。
そして・・・それから、4年。
その経営者は、本当に逮捕されました。
ニュースで流れてきたときは、ゾッとするとともに、どうやら世の中には
「人智が及ばない世界」
というものがあるのだと、納得するのに十分な経験だったのです。
これは、信じてほしい話ではありません。
疑っていた人間が、疑いきれなかったものの記録です。
だから、信じなくていい。
僕は、観察して学び、経験して得たことだけを、話します。
スピリチュアルを信じていなかった男が、あの日から、本物を探して修行の旅に出ました。
インド、ペルー、タイ、メキシコ、ヨルダン・・・
そして、ペルーとヨルダンでは、宇宙人、我々の世界でいう神様とも呼べる存在に出会いました。
この本は、その存在から教わったことを、現世を生きる人たちへと、伝えていく本です。
来世や、前世や、死後の話は一切しません。
僕らは現世を生きていて、現世利益に興味がある。
お金。恋愛。健康。
この世界で、願いをどう叶えるか?
僕が世界中をスピリチュアル修行をして学んだ教訓を、書いていきます。
まず、お金の話から入ります。
第1章なぜ、あの人にだけお金が集まるのか
あなたのお金の話から、始めます。
先に答えを言うと——
お金が集まるかどうかは、学歴でも、努力でも、
知識でも、運でもなく、
お金を、どう見ているか。
これで決まっていました。
特別すごいことをしていないのに、
なぜかお金に困らない、あの人。
僕はこの謎を何年も観察して、
消去法で、ここに行き着きました。
学歴は、違いました。
大学を出てお金に困っている人はいくらでもいて、
学歴のない大富豪も、いくらでもいます。
努力量も、違いました。
誰よりも長く働いて、誰よりも疲れていて、
それでもお金が残らない人を、たくさん見てきました。
稼ぎ方の知識も、違いました。
同じ本を読んで、変わる人と変わらない人がいます。
僕自身、お金の本を読みあさって、
残高は1円も変わりませんでした。
運も、違いました。
宝くじの高額当選者の多くは、数年で元の生活に戻ります。
お金が入ってくることと、残ることは、別の話なんです。
全部消して、残ったのが「お金の見方」だけだったんです。
具体的に言います。
お金に困り続ける側——正確には、
一度手にしても、最後は失っていく側の人たちは、
お金を「人から奪うもの」と見ていました。
誰かから、取ってくるもの。
だましてでも、引きはがしてくるもの。
プロローグで、紙の端が焦げて
「逮捕されるね」と言われた経営者——
当時、僕の身近にいた先輩です。
彼は、派手でした。
時計も車も、立派でした。
でも、飲みの席で出てくるお金の話は、
いつも「どう取るか」でした。
誰から、いくら取れるか。
4年後、彼は逮捕されました。
一方で、お金に困らない人たちは、
お金を「人に価値を提供した、その対価」と見ていました。
修行の旅で泊まった、タイの安宿の主人が、まさにこれでした。
頼まれてもいないことばかりする人でした。
客の名前を覚えている。
翌朝のバスの時間を、先に調べておいてくれる。
雨の日は、言わなくても駅まで送ってくれる。
だから客が客を連れてきて、宿が3軒に増えた。
本人は「先に喜ばせるだけだよ」と笑っていました。
誰かの役に立つ。
誰かに喜ばれる。
その結果として、受け取る。
この見方の人たちは、静かでした。
がつがつしていないのに、感謝されながら、稼ぎ続けている。
ここで、誤解しないでほしいことがあります。
お金を欲しがるのは、悪いことではありません。
お金を願うことも、追いかけることも、正しいことです。
願っていいんです。
むしろ、願うほど、お金は近づいてきます。
分かれ目は、願うかどうかではなくて、
お金を「奪うもの」と見ているか、「価値提供の対価」と見ているか。
奪う見方の人は、いずれ壊れていく。
対価の見方の人は、感謝されながら続いていく。
価値を提供して、喜ばれることを目指す。
そうすれば、お金は自然とついてくる。
これが、僕の観察の結論でした。
——この「見方」の違いは、
日々のふたつの癖になって、表に出ます。
ひとつ目は、お金の使い方。
困り続ける人は、お金を、せき止めていました。
守って、貯め込んで、出すときはしぶしぶ。
出ていくお金が、全部「損」に見えている。
……僕にも、覚えがあります。
困らない人たちは、逆でした。
お金を、循環させるんです。
先に払う。先に与える。
学びにも、道具にも、人にも、ためらいなく回す。
使ったお金は消えるのではなく、
価値と感謝を連れて、めぐって戻ってくる——
それを体で知っている、使い方でした。
タイの宿の主人も、そうでした。
もうけはため込まず、宿の手入れと、町の市場に回す。
「お金は、水と同じ。回せば生きて、止めれば腐る」
と笑っていました。
だから町の人まで、彼の宿に客を連れてくるんです。
いちばん高い買い物は、「いつかやる」だと僕は思っています。
お金も時間も動かさず、
循環を、いちばん長く止める買い物だからです。
ふたつ目の癖は、速さです。
お金に困らない人たちは、例外なく、動くのが早かった。
ピンと来たら、その週のうちに試している。
違ったら、静かにやめる。
「いつかやる」と言った人が、
実際にやったところを、僕はほとんど見たことがありません。
このふたつの癖の話は、あとの章で、もう一度出てきます。
ここでは、順番だけ。
——見方が先で、癖は、あとからついてくる。
……それから、ずっとあとになって、
僕はこの「奪わずに、先に与える」というあり方を、
人間ではないものからも、教わることになります。
その話は、最終章で。
なぜ、ここまで言い切れるのか。
この結論を、僕は自分の体で試してきたからです。
僕はいま、自分の状態を
「引き寄せ体質が、70%ひらいた状態」と呼んでいます。
念じたことが、だいたい3ヶ月以内に叶う。
そういう状態です。
満足してご飯を食べられるだけの収入——月200万円ほどが、
自動で入ってくるようになりました。
その時間で、仲間と世界を旅しています。
50ヶ国を回るのが、いまの目標です。
じゃあ、なぜ100%にしないのか。
100%は、念じた瞬間に叶う世界です。
でもそれは、悟りの世界でもあります。
叶えたい願いそのものが、消えてしまう。
人生というゲームが、終わってしまうんです。
僕はまだ、成長したい。
だから、あえて全開にはしていません。
この「%」の話は、あとの章でちゃんとします。
いまは、ひとつだけ覚えておいてください。
金運は、生まれつきの才能ではなかった。
お金の見方——心のあり方で、決まっていた。
でも、そうすると、変な話になります。
「見方」なんて、頭の中の話です。
頭の中を変えただけで、なぜ現実のお金の流れが変わるのか。
銀行口座の数字は、あなたの心をのぞいていないはずです。
……実は、のぞいているんです。
次の章では、その仕組みの話をします。
世界が、どういう構造でできているか、という話です。
第2章お金は、精神世界に存在する——世界は二層でできている
なぜ、「ものの見方」ひとつで、現実のお金が動くのか。
先に答えを言うと、この世界には
・物理世界(現象の世界)
・精神世界(意識の世界)
の、2つがあります。
そして、お金は——紙や硬貨の姿をしていますが——
精神世界の住人です。
お金の住所は、人間の意識の中にあります。
だから、お金の流れは、心のあり方に従う。
見方が変われば、流れが変わる。
1章の答えの仕組みは、これだけです。
この章では、この「世界の二層構造」を説明します。
まず、お金が精神世界の住人だという根拠から。
1万円札の製造原価は、数十円です。
残りの約9,980円分の価値は、
紙の中にも、銀行のサーバーの中にもありません。
「全員が、これを1万円だと信じている」——
人間の意識の中に、だけあります。
だから、全員が信じるのをやめた瞬間、
あの紙はただの紙に戻ります。
歴史の中で紙くずになった通貨は、実際にいくつもあります。
意識の中にしかないのに、現実を動かしているもの。
じつは、お金のほかにもあります。
国家。国境線は、地面には描かれていません。
法律。会社。役職。
300年前の人の教えも、本を開くだけで受け取れます。
意識だけが、時間を越えて届くんです。
これが、精神世界です。
霊的な世界、と言ってもいいし、
心理学の言葉では、集合的無意識と呼ばれてきた世界です。
ここで、大事な事実をひとつ置きます。
地球上で、精神世界にアクセスできる動物は、人間だけです。
犬に1万円札を渡したら、かじって終わりです。
犬に見えているのは、物理世界の紙だけ。
人間だけが、紙の向こう側の価値を見ています。
人間は、肉体ではライオンに勝てません。
それでも人間が地球でいちばん強いのは、
意識を共有できるからです。
見たこともない者同士が、同じ通貨を信じて取引できる。
300年前の人から学び、未来の人に教えを残せる。
この能力が、国家と通貨と文明をつくりました。
……プロローグで、「人智が及ばない世界」と書きました。
精神世界は、その入口でもあります。
ユタが読んでいたのも、
僕が旅の果てに出会った存在たちがいたのも、
こちら側の世界です。
さて、お金に戻ります。
お金は精神世界の住人だから、
物理世界の法則——労働時間や時給の計算だけでは、動きません。
精神世界の法則——
意識のあり方、心の状態、波動に従って動きます。
「奪うもの」という意識でお金に触れる人は、
精神世界の側で、奪い合いの流れの中に立っています。
奪う人は、奪われる。
だから、いずれ壊れていく。
「価値提供の対価」という意識でお金に触れる人は、
感謝という意識が集まる流れの中に立っています。
だから、感謝されながら、続いていく。
1章で見た分かれ目の正体は、これでした。
そして、もうひとつ。
願うことは、精神世界への正式なアクセスです。
だから、願うほど、お金は近づいてくる。
あなたは、願いを我慢しなくていいんです。
ただし、ここに、見えない壁がひとつあります。
精神世界には、あなたが子どもの頃に受け継いだ
「お金の設定」が、すでに書き込まれているんです。
「お金は汚いもの」
「うちには、お金がない」
「お金の話をするのは、はしたない」
僕の場合を、話します。
実家には、お金がありませんでした。
父は、お酒とパチンコの人でした。
母は母で、いつも仕事に追われていて、
夕飯は、コンビニ弁当が定番でした。
食卓で聞くお金の話は、
「ない」「足りない」「うちには無理」。
誰が悪いという話ではありません。
父も母も、そのまた親から、その設定を受け継いだだけです。
設定は、家系を静かに流れていきます。
でも、その家で育った僕の精神世界には、
「お金は、ここには来ないもの」という設定が、
書き込まれていました。
この設定が閉じたままだと、どうなるか。
願っても、届いたお金が、入らないんです。
器のふたが、閉まっているから。
僕はかつて、引き寄せに没頭した時期があります。
アファメーションを毎朝100回。
感謝ノート。
セミナーへの課金は、累計で70万円になりました。
それでも、何も起きなかった。
いま思えば、当たり前でした。
願い方だけを磨いて、
受け取る側の設定が、閉じたままだったんですから。
ちなみに、あの70万円には、ちゃんと意味がありました。
願い方の技術は、僕の中に残ったからです。
足りなかったのは、「順番」の知識だけでした。
もし、あなたにも似た経験があるなら、
これだけは、持って帰ってください。
叶わなかったのは、あなたのせいじゃありません。
願い方が下手だったからでも、
努力が足りなかったからでもない。
あなたという人間の問題でも、ありません。
ただ、設計図を渡されていなかった。
それだけです。
そして、設定は書き換えられます。
生まれつきではなく、受け継いだだけのものだから。
今日から、開けられます。
その方法が、この本の後半の仕事です。
残る問題は、ひとつだけ。
「精神世界なんて、本当にあるのか」です。
僕自身、ずっと疑う側にいました。
だから次の章は、理屈をやめます。
その精神世界が実在する証拠を、
僕は九州のとある島で、この目で見ました。
その夜の話を、最初から全部します。
第3章波動は、実在する——疑っていた僕が確信した日
精神世界は、実在するのか。
先に、答えを言います。
実在します。
僕はその証拠を、この目で見ました。
この章は、理屈ではなく、記録です。
ユタを紹介してくれたのは、
探偵事務所を経営している友人でした。
僕には、これがいちばん引っかかりました。
探偵です。
人を疑うことが、仕事の男です。
浮気の証拠を押さえ、嘘を見抜き、
「人は嘘をつく」を前提にして生きているプロです。
その男が、静かに言ったんです。
「あの人は、本物だよ」
疑いのプロが、先に信じていた。
彼の家族は、逆に鑑定を受けたがらないそうです。
「先が視えてしまうから、怖い」と。
……外れる占い師なら、誰も怖がりません。
それでも僕は、疑ったまま島に渡りました。
むしろ、トリックをあばくつもりでした。
統計と話術を、理系の目で見破ってやる、と。
プロローグに書いた夜のことを、
もう少しだけ詳しく話します。
場所は、拍子抜けするほど普通の一軒家でした。
神秘の森でも、パワースポットでもない。
生活感のある家の、2階の一室。
じんべえ姿の、ふくよかな男性。
奄美大島の、霊感を継ぐ一族の末裔。
元は自衛隊にいた人だと聞きました。
鑑定料は、1時間1万円。
彼はまず、見たことのない植物をたきました。
煙を、ゆっくり吸い込む。
そして、聞いたことのない言葉を、唱え始めました。
正直に言うと、この時点での僕の感想は
「演出が凝っているな」です。
でも、そこからでした。
彼は、初対面の僕のことを、言い当て始めたんです。
僕が経営者を目指していること。
当時つきあっていた彼女との、関係のこと。
彼女の名前を書いた紙を見て、彼は突然、笑いました。
「恋愛は◯◯◯だけがすべてじゃないからねえ」
……そこは、誰にも話していないことでした。
彼女の体調が崩れていることまで、彼は言い当てました。
そして、あの3枚目です。
先輩の経営者の紙が、チリッと焦げて、
「ああ、この男は、逮捕されるね」。
4年後、本当に逮捕されました。
ただ——僕を最終的に落としたのは、
的中の連打ではありませんでした。
外れた1枚です。
8枚の紙のうち、1枚だけ、
何を言われても心当たりのない紙がありました。
命の話も、災いの話も、性格の話も、全部外れている。
帰り道に、僕は気づきました。
その1枚だけ、名前を書き間違えていたんです。
漢字を、一文字。
ここが、決定的でした。
名前が正しかった紙の話には、どれも心当たりがあった。
間違えた名前の、その1枚だけが、何ひとつかすらなかった。
僕は意図せず、対照実験をしていたんです。
もしユタが話術で当てているなら、
僕の反応を読んで話すはずだから、あの1枚も当たるはずです。
僕は、書き間違いに気づいてすらいなかったんだから。
でも、外れた。
彼は僕を読んでいたんじゃない。
紙の名前の、その先にいる本人を、読んでいた。
名前は、その人とつながっている。
そうとしか、説明がつきませんでした。
理系の頭で、トリックの可能性をひとつずつ消していって、
最後に残った答えが、これでした。
この夜、疑っていた僕は、信じる側に回りました。
帰ってから、僕はユタに言われたとおりに動いてみました。
仕事が、静かによい方向に動き始めました。
彼女とは、自分から別れました。
それが正しかったことは、あとから分かりました。
そして僕は、考えたんです。
未来が視える人が、実在する。
精神世界に深くアクセスする力と、その手段が、実在する。
……なのに、なぜ誰も知らないんだろう。
本物は、実在して、そして、隠されている。
僕は、確かめたくなりました。
それで、旅に出たんです。
インドへ。
ペルーへ。
タイの奥地へ。
メキシコへ。
そして、ヨルダンへ。
本物を探す、修行の旅でした。
その旅で何に出会ったかは、最終章で話します。
日本でも、探しました。
たとえば、夫婦関係の悩みを整えられる女性に会いました。
長年冷え切っていた夫婦が、彼女と話すと、
不思議と、もう一度向き合い始めるんです。
本人は、大したことをしている様子もなく。
そういう「見えない何かを扱う本物」に、
僕は実際に、何人も会ってきました。
同時に、偽物にも、たくさん会いました。
だから、見分け方をひとつ置いておきます。
本物ほど、静かで、普通の場所にいました。
そして本物は、不安をあおりませんでした。
「このままだと不幸になる」とおどして、
高額なものを売りつけてくる人の中に、
本物は、ひとりもいませんでした。
覚えておいてください。
不安をあおる売り方は、それだけで偽物のサインです。
ここまでは、遠い世界の話に聞こえたかもしれません。
ユタも、能力者も、自分とは別の人種だ、と。
違うんです。
ここからが、この章の本題です。
あなたは、初対面の人に会った瞬間、
「なんとなく合う」「なんとなく苦手」を感じたことがあるはずです。
言葉を交わす前に、もう感じている。
若い人はあれを「バイブスが合う」と言いますが、
昔の人は同じものを「波動が合う」と呼んでいました。
言葉が変わっただけで、人間がやっていることは同じです。
頭で考えるより先に、
あなたの潜在意識が、相手を読み終えているんです。
そして、経験があると思いますが——
あの直感の「合わない」は、あとから変わりません。
条件や損得で自分に言い聞かせても、
疲れが静かにたまっていくだけです。
「合わない」が「合う」に変わった例を、
僕は一度も見ていません。
これは、ユタが紙越しに人を読んだのと、同じ行為です。
規模が、小さいだけで。
あなたも毎日、精神世界にアクセスしているんです。
2章で触れた、集合的無意識——
心理学者のユングが名づけた、あの領域の話です。
ユングはさらに、意味のある偶然の一致を、
シンクロニシティと呼びました。
学問の側からも、名前がついている世界です。
つまり、こういうことになります。
ユタや能力者は、特別な種族ではありません。
あの人たちは、「全開の人」です。
そしてあなたが毎日使っているバイブスは、
あなたの霊感の、入口です。
人間は、誰でも霊感を持っている。
これが、僕が世界を回って観察してきた結論です。
——なら、なぜあなたはユタのように視えないのか。
閉じているからです。
そして、ここが重要なのですが、
現代の生活習慣のほとんどは、霊感を閉じる方向に働いています。
朝、目が覚めた瞬間から流れ込んでくる情報。
一日中、手の中で光り続ける画面。
夜中まで消えない光。
考える間もなく流れてくる、他人の感情。
静けさが、生活のどこにもない。
ユタは、島の静けさの中にいました。
僕が旅で会った本物たちも、そうでした。
閉じるのが当たり前の環境で、
僕らは生きている。
あなたの感度が鈍っているのは、あなたのせいではなく、
環境のせいです。
でも、希望があります。
開放させる修行は、あるんです。
山にこもる必要はありません。
特別な儀式も、要りません。
習慣を、変えること。
それが、いまの時代にできる、いちばん確かな修行です。
……ちなみに、ユタがなぜあの精度で視えたのか、
僕なりの仮説があります。
あの島でたかれていた植物と、儀式の手順には、
たぶん、ちゃんとした「カラクリ」がある。
ただ、その話は長くなるので、
この本の続き——相談室のメールで、することにします。
この章で、持って帰ってほしいのは、ひとつだけです。
あなたの霊感は、死んでいません。
閉じているだけです。
では、どうすれば開くのか。
次の章から、設計図の話をします。
第4章精神性が整うと、全部うまくいく——引き寄せの全体構造
閉じた霊感は、どうすれば開くのか。
答えから言います。
霊感は、精神性を高めることで、開いていきます。
霊感というと、視える・視えないの特殊能力の話に聞こえますが、
その土台にあるのは、もっと静かなもの——
あなたという器が、どれだけ整っているか。
僕はそれを、精神性と呼んでいます。
だから、この本で「霊感」という言葉を使うのは、これで最後です。
ここから先は、「精神性」の話をします。
講義はしません。
僕が見てきたことを、そのまま置いていきます。
精神性が高い人には、精神性が高い人が寄ってきます。
例外を、僕は見たことがありません。
静かで、整っていて、奪わない人の周りには、
同じ質の人が、自然と集まってくる。
そして、精神性が高い人は、
周りから、なぜか魅力的に見えます。
顔立ちの話ではありません。
その人が部屋に入ってくると、空気が少し変わる。
言葉数が少なくても、聞きたくなる。
カリスマ性、と呼ばれるものの正体は、これです。
生まれつきのオーラではなく、精神性の放つ引力です。
さらに言うと——
精神性が整うと、恋愛も、お金も、健康も、全部うまくいきます。
この本は金運の本として書いていますが、
本当のところ、精神性は分野を選びません。
寄ってくる人が変わるから、恋愛が変わる。
奪わず提供する側に立つから、お金が変わる。
心の状態が整うから、体の調子まで変わっていく。
ばらばらの悩みに見えていたものが、
実は一本の根っこ——精神性でつながっていたんです。
だから、僕は人を見るとき、
肩書きも、実績も、どうでもいいと思っています。
名刺は読みません。
フォロワー数も見ません。
見ているのは、精神性の部分だけです。
旅で会った本物たちには、肩書きなんて何もありませんでした。
逆に、立派な肩書きの奪う人を、僕はたくさん見てきました。
あの逮捕された経営者も、肩書きだけは立派でした。
ここまで聞くと、
精神性が生まれつきの才能に聞こえるかもしれません。
違います。
ここが、いちばんの朗報です。
精神性は、生まれつきではなく、あとから習慣で変えられます。
生まれや育ちで決まるものなら、
コンビニ弁当で育った僕が、いまここにいません。
変え方の優先順位も、はっきりしています。
いちばん効果があるのは、行動で変えること。
毎日の小さな行動——何を浴びて、誰といて、どう眠るか。
これが精神性を、体の側から作り変えていきます。
ただ、いきなり行動を全部変えるのは大変です。
だから、まずは念じるところからでかまいません。
「精神性を高める」と、心に決める。
そこから始めて、少しずつ行動に移していけばいい。
ここで、この本の全体地図を渡しておきます。
引き寄せは、
・願い方(オーダー)
・受け取る器
の、両輪でできています。
願い方とは、精神世界への発注です。
何を、どう願うか。
アファメーションも、ノートも、みんなこちら側の技術です。
そして受け取る器——
この器の正体が、精神性です。
ここで、あなたに伝えたいことがあります。
あなたがこれまで磨いてきた「発注書の書き方」は、
正しかった。
アファメーションも、感謝ノートも、
ちゃんと意味のある技術でした。
ただ、それは両輪の片方だったんです。
足りなかったのは、もう片方。
受け取る側の設計図を、誰もあなたに渡さなかった。
発注書をどれだけきれいに書いても、
受け取る器が閉じていたら、入ってこないんです。
僕が70万円分の努力で何も起きなかった理由も、
これでした。
逆に言えば——
願うことは、どんどんやっていい。
願うほど、近づいてきます。
手放すべきなのは、願いではありません。
**「奪ってでも」という気持ちと、
「足りない」という不安からくる欲しがり方。**
この2つだけです。
願いは、置いたままでいい。
奪いにいかず、価値を提供して、喜ばれることを目指す。
そうすると、先に内側(精神世界)が変わります。
外側(物理世界)のお金は、あとからついてきます。
順番は、いつも内側が先です。
最後に、判断基準をひとつだけ置いておきます。
これから先、金運の情報を選ぶことがあったら、
思い出してください。
願い方だけを教えるものは、片輪です。
さて、器の正体が精神性だと分かりました。
精神性は、才能ではなく、習慣で変えられる。
僕の観察では、1ヶ月あれば、心は変わり始めます。
やることは、3つに絞りました。
第5章精神性が高まる、3つの習慣
精神性は、どうやって高めるのか。
先に答えを言うと、やることは3つです。
・寝る前に、心配事を持ち込まない
・腸内環境を、整える
・スマホのなかの情報を、整える
山にこもらなくていい。
朝4時に起きなくていい。
お金も、ほとんどかかりません。
そのかわり、1ヶ月、続けます。
僕の観察では、この3つを1ヶ月続けた人は、
顔つきが変わります。
精神性の高い心が、手に入り始めます。
ひとつずつ、いきます。
ひとつ目。寝る前に、心配事を持ち込まない。
3つの中で、これが最重要です。
理由から話します。
あなたが眠っている間も、
潜在意識は、精神世界にオーダーを出し続けています。
寝る直前に考えていたことは、
そのまま一晩中の発注書になる。
そして——ここが、この本でいちばん大事な一文かもしれません。
潜在意識が放つオーダーには、善悪の判断がありません。
受け取る側——神様と呼んでもいいし、
宇宙と呼んでもいいのですが——
あちら側には、善悪という基準が、そもそもないんです。
すべて、受け入れる。
「これは良い願いだから通す」
「これは心配だから、止めておいてあげよう」
そういう審査は、一切ありません。
願いも、通る。
心配も、同じように、通る。
つまり、
「クビになったらどうしよう」と考えながら眠る夜は、
「クビになる未来をください」と発注しているのと、
同じことになってしまう。
ネガティブも、具現化するんです。
だから、一番効果のある方法は、シンプルにこれです。
寝る前に、心配事を持ち込まないこと。
やり方は、簡単でいい。
布団の中で、今日の心配の続きが始まったら、
心の中で、一言だけ置いてください。
「それは、明日の僕が考える」
心配を消す必要はありません。
消そうとすると、かえって大きくなります。
明日に、預けるだけでいい。
そのあとで、今日あった「よかったこと」を、
ひとつだけ思い出して、眠る。
大きなことでなくていいんです。
昼のごはんがおいしかった。
空がきれいだった。
それで、その夜の発注書は書き換わります。
ふたつ目。腸内環境を、整える。
体の話に見えて、精神性の話です。
僕は、コンビニ弁当で育った人間です。
子どもの頃の食卓の記憶は、白い容器の色をしています。
大人になって、いちばん驚いたのは、
食事を変えたときに、味覚より先に
心の天気が変わったことでした。
朝の気分の重さが、違う。
イライラの回数が、違う。
不安が湧いてくる頻度そのものが、違う。
あとから知ったのですが、
機嫌をつくる材料の多くは、腸で作られている——
そういう研究が、いくつもあるそうです。
理屈はどうあれ、僕の観察では、こうです。
荒れた腸の上に、整った精神は立ちません。
ストイックな食事法をやる必要はありません。
まずは、足すことからでいい。
発酵食品を、一日一品。
味噌汁でも、納豆でも、ヨーグルトでも。
そして、朝起きたら、一杯の水。
減らすのは、そのあとでいい。
体が変わり始めると、
重いものを自然と欲しがらなくなりますから。
みっつ目。スマホのなかの情報を、整える。
3章で話したとおり、現代の生活習慣は、
感度を閉じる方向にできています。
その最大の装置が、手の中にあります。
あなたが毎日眺めているタイムラインは、
あなたの意識の、食事です。
口から入るものが体を作るように、
目から入るものが、精神性を作ります。
怒っている人の投稿。
誰かをたたくニュース。
不安をあおる見出し。
他人の成功への、嫉妬のコメント欄。
あれを毎日浴びて、精神性だけ高く保つのは、
煙の中で深呼吸するようなものです。
そして、ここが現代の面白いところなのですが——
タイムラインは、しつけ直せます。
アルゴリズムは、あなたが見たものを、もっと差し出してくる。
つまり、あなたが何に反応するかで、
明日の画面は変わるんです。
やることは、2つ。
ネガティブな投稿が流れてきたら、
読み込まずに、「興味がない」を押す。ミュートする。
反応しないことが、いちばん強い断り方です。
そして、ポジティブなもの——
美しい風景、誰かの挑戦、学びになる話——には、
きちんと反応する。
僕の場合は、2週間ほどで画面が変わり始めました。
画面が変わると、浴びる情報が変わる。
浴びる情報が変わると、心が変わる。
1ヶ月たつ頃には、スマホは、
精神性を下げる装置から、上げる装置に変わっていました。
3つ、並べました。
寝る前に、心配事を持ち込まない。
腸内環境を、整える。
スマホのなかの情報を、整える。
3つとも、「入れるもの」の話です。
眠りに入れるもの。
体に入れるもの。
目から入れるもの。
精神性とは、結局、
あなたが毎日、自分に何を入れているかの積み重ねです。
無料の情報を何年集めても変われなかった人を、
僕はたくさん見てきました。
変わった人は、決まって、集める前に
「入れるもの」を変えた人でした。
3つ全部を、完璧にやろうとしなくていいです。
今夜の「それは、明日の僕が考える」から始めてください。
それだけで、今夜の発注書は変わります。
ここまでで、器の整え方の話は終わりです。
精神性が高まってくると、
金運は、実際のところ、どう上がっていくのか。
そして上がった先には、何が待っているのか。
最後に、その話をします。
僕自身の、転落の話も含めて。
第6章金運の上げ方と、上がるとどうなるのか
最終章です。
先に、この本の結論をまとめます。
金運の上げ方は、
・お金を「価値提供の対価」と見る(1章)
・お金は精神世界の住人だと知る(2章)
・受け取る器の正体=精神性を、3つの習慣で高める(4章・5章)
この上に、最後のピースをひとつだけ置きます。
精神性の高い人と、付き合うこと。
精神性が高い人には、高い人が寄ってくる——
4章でそう言いました。
これは、待っているだけの話ではありません。
自分から、選びにいっていい。
誰と一緒に過ごすかも、浴びる情報と同じで、
あなたの器を作り変えていきます。
そして、もし
「ピンと来た人」に出会ったら、その直感を信じてください。
僕の話をします。
起業してしばらくした頃、ピンと来た人がいました。
肩書きは、正直、よく分からない人でした。
実績の数字を聞いたわけでもありません。
ただ、会った瞬間に、軽くなったんです。
3章で話した、あの感覚です。
潜在意識が先に、読み終えていた。
僕はその人に、時間とお金を投じました。
一緒に、1年間、仕事をしました。
……1年後、僕はお金の悩みから解放されていました。
金額の話は、しません。
ただ、それまでの人生で追いかけ続けていた目標を、
気づいたら全部、追い越していました。
あのとき僕が信じたのは、
その人の肩書きでも、実績でもなく、
自分の直感と、その人の精神性でした。
無料の情報を集め続けた年月では動かなかったものが、
ピンと来た人への1年の投資で、動いた。
これが、僕の金運がひらいた実際の順番です。
——ただし、ひとつだけ知っておいてほしいことがあります。
金運は、遅れて届きます。
願ったその日には、届きません。
習慣を変えたその週にも、たぶん、まだです。
精神世界で先に変わったものが、
物理世界のお金の形になるまでには、
タイムラグがあるんです。
星の光が、地上に届くまでに時間がかかるのと同じで、
届いていない期間は、「来ない」のではなく、
「こちらへ向かっている途中」です。
多くの人は、この途中の期間に、やめてしまいます。
オーダーを取り下げて、
「やっぱり引き寄せなんて嘘だった」と背を向けてしまう。
……もったいない話です。
流れは、もう動いていたのに。
タイムラグがあるからこそ、言えることがあります。
今日始めた人から、順に届きます。
後半は、「精神性が高まると、どうなるのか?」です。
きれいな話の前に、僕のどん底から話します。
僕にも、極度の貧乏の時期があります。
ただし——修行の旅の、前の話です。
30代に入った頃。
引き寄せに冷めて、フリーターをしながら、
荒れた生活をしていました。
知識は、あったんです。
本も、300冊読んでいた。
それでも、落ちていました。
いまなら、理由が分かります。
知っていることと、整っていることは、別物なんです。
当時の僕は、寝る前に不安を抱えて眠り、
ひどいものを食べ、
画面の中の他人と自分を比べ続けていました。
5章の3つの習慣の、正反対を全部やっていた。
知識だけ抱えて、器はからっぽでした。
そのどん底で母の占いを聞き、島に渡り、
旅に出たことは、もう書いたとおりです。
そして、旅から帰ってきてから——
すべてが、トントン拍子に動き出しました。
旅のあいだに、習慣が変わっていたからです。
朝、体を動かす。
まともなものを食べる。
浴びるものを、選ぶ。
本物たちの生活を、そのまま持ち帰っていました。
——今思えば、あれが3つの習慣の原型です。
器が変わった途端、
あれだけ動かなかった現実が、動き出した。
帰ってから起業して、
さっきの「ピンと来た人」に出会って、いまに至ります。
いまの生活を、正直に書きます。
満足してご飯を食べられるだけの収入が、
自動で入ってくるようになりました。
1章で話した「70%」は、いまも70%のままです。
念じたことが、だいたい3ヶ月以内に叶う。
ここから先は、あえて開けていません。
——このゲームを、まだ終わらせたくないからです。
大豪邸も、スーパーカーもありません。
そのかわり、感謝されながら、お金に困らない。
奪ったお金がひとつもないので、
誰かにおびえる必要も、ありません。
時間は、仲間との旅に使っています。
かつて夢だった「世界中を旅する」を、いま生きています。
そして、4章で言ったとおり——
恋愛も、健康も、あとからついてきました。
根っこが同じだからです。
これが、「上がるとどうなるのか」の、
僕という実例からの報告です。
この研究には、まだ書いていない結論が、ひとつ残っています。
叶っていたのは、特別な人ではありませんでした。
素直に信じて、動いた人から、叶っていました。
プロローグで、僕は「信じなくていい」と言いました。
あの言葉に、嘘はありません。
疑うのは、自然なことです。
僕が、そうでしたから。
でも、研究の結論として、これは報告しなければいけません。
僕がいちばん遠回りしたのは、
疑って、動かなかった日々でした。
信じて動いた人が先に受け取っていくのを、
僕は疑いながら、ずっと見ていたんです。
信じるものは、救われる。
古い言葉ですが、構造としても、正しかった。
信じるとは、器のふたを開けることだからです。
それから——プロローグに置いたままの約束を、ここで回収します。
宇宙人とも、神様とも呼べる存在の話です。
修行の旅の途中、南米の奥地で、
あるスピリチュアルの儀式に参加しました。
詳細を語る言葉を、僕はまだ持っていません。
ただ、額の奥——松果体のあたりが開くような感覚のあと、
僕は「それ」と出会いました。
手足を持たない、長い、うねるような——
ヘビのような存在でした。
その存在は、黒と黄色の渦巻きの中心にいて、
まるでDJが盤を回すように、渦を回していました。
直感的に、その渦は「お金」に見えました。
眼だけが、こちらを観ていました。
僕はあのとき、渦の中心にいる「それ」から、
資本主義の構造のようなものを、垣間見た気がします。
この本で話してきた
「お金は精神世界の住人」という話の原点は、
あの渦です。
宇宙人だったのか。
神様と呼ぶべきものなのか。
いまでも、分かりません。
そう受け取った、としか言えないんです。
ただ、あの時間の中で、
受け取ったものが3つあります。
ひとつ。
時間のスケールが、外れました。
人の一生どころか、文明が生まれて消えるまでが、一瞬に見える——
それくらい大きな時間の流れを、見せられた気がします。
以来、目先の焦りが、小さくなりました。
タイムラグくらい、待てるようになりました。
ふたつ。
人類は、完成品ではなく、進化の途中にいる。
だとしたら、いまのあなたの欠点も、現状も、
未完成の、途中経過にすぎません。
みっつ。
これが、この本の背骨になった感覚です。
あの存在は——おそらく僕らよりはるかに高度な存在は、
何も、追いかけていませんでした。
奪わない。
急がない。
ただ、整えて、観て、受け取る側に立っていました。
高度になるほど、追わなくなる。
僕がこの本でお伝えしてきたことは、全部、
あのあり方から逆算した話です。
——出会いは、ペルーだけではありませんでした。
ヨルダンでの、もうひとつの出会いは、
この本には収まりません。
いつか、相談室のメールで話します。
人生を、一冊の物語として読んでみてください。
いまのあなたが停滞の章にいるとしても、
物語の中で、停滞の章はいつも、伏線の章です。
回収は、ここから始まります。
……この研究を、僕は今も続けています。
最後に——その相談室の話を、させてください。
エピローグ引き寄せ相談室へようこそ
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
僕は「引き寄せ相談室」という場所の、所長をしています。
相談室では、
「スピリチュアルを、現世利益に繋げること」を、
至上の目的としています。
来世の徳を積む話は、しません。
前世の因縁の話も、しません。
今日の仕事。
今月のお金。
目の前の人との関係。
この現世で願いを叶えるためだけに、
スピリチュアルを研究しています。
プロローグの約束どおり、です。
相談室からは、毎日20時に、研究報告のメールが届きます。
話していくのは——
そのための、具体的な習慣の作り方。
精神性を、さらに高めていく方法。
引き寄せの法則を、マスターする方法。
そして、僕が世界中と日本の能力者たちに実際に会い、
話して学んできた、「スピリチュアルとの関わり方」。
ユタのカラクリの仮説の話も、
この本では書ききれなかった旅の話も、
メールのほうでしていきます。
それから、これは相談室の性格なのですが——
届いたメールに返信をくれた人には、
必ず、反応を返しています。
読むだけの場所ではなく、
研究員として、一緒に観察していく場所です。
読んでいる人だけの、予告なしの贈り物も、ときどきあります。
……ひとつだけ、お願いがあります。
この本の感想を、ひとことだけ、
この本が届いたメールに返信で教えてください。
長文でなくていいんです。
一行で、十分です。
信じて、動く。
その最初の一歩は、小さいほどいい。
その一行から、あなたの研究がはじまります。
お礼も、用意して待っています。
それでは、相談室で会いましょう。
最後に、もう一度だけ。
願いは、追うものじゃなく、来るものです。
引き寄せ相談室 所長
リッツ
巻末リッツという人間について
先に、いちばん大事なことを言います。
僕は、スピリチュアルを信じていませんでした。
いまは、スピリチュアルを現世利益に繋げることを
仕事にしています。
この落差を説明することが、
そのまま僕の自己紹介になります。
本編で散らばっていた僕の話を、
ここで一本の線にしておきます。
コンビニ弁当の子ども
実家には、お金がありませんでした。
父は、お酒とパチンコの人でした。
母は母で、いつも仕事に追われていて、
学校の送り迎えは、いつもおばあちゃん。
夕飯は、コンビニ弁当が定番でした。
食卓で聞くお金の話は、
「ない」「足りない」「うちには無理」。
愛されていなかった、とは思いません。
ただ、見てもらえてはいなかった。
そんな子どもでした。
唯一、没頭できたのが武道です。
幼稚園の頃から続けて、黒帯を取りました。
道場だけが、僕の居場所でした。
理系のアンチスピ時代
大学を出て、会社員になりました。
理系だったこともあって、
この頃の僕は、スピリチュアルが大嫌いでした。
目に見えるものしか信じない。
占いは、統計と話術。
「波動」と聞いた瞬間に、心のシャッターを下ろす。
そういう側の人間でした。
でも、仕事は評価されず、
恋愛も、お金も、停滞していました。
引き寄せ難民時代
行き詰まった僕は、半信半疑のまま、
「引き寄せの法則」に手を出しました。
アファメーションを、毎朝100回。
感謝ノート。
セミナーへの課金は、累計70万円。
……何も、起きませんでした。
「ほら見ろ、やっぱり嘘だ」と冷める自分と、
「叶わないのは自分のあり方が悪いのか」と
責める自分が、同時にいました。
いま思えば、あれが人生でいちばん苦しい時期でした。
もしあなたが、いま同じ場所にいるなら——
この相談室は、あの頃の僕のために作った場所です。
どん底
引き寄せに冷めたあと、僕の生活は、
音を立てて崩れていきました。
30代に入って、極度の貧乏。
フリーターをしながら、荒れた生活。
本は300冊読んでいて、知識だけはあった。
それでも、落ちました。
知っていることと、整っていることは、
別物だったんです。
母の占いと、島の夜
転機は、どん底の底で来ました。
母が5年ほど前に受けたという占いの話を、
他愛もない話だと思って聞いていたら、
その予言が、5年間ですべて的中していたんです。
理系に染まってしまった頭が、ざわつきました。
真実を確かめるために、
九州のとある島のユタに会いに行きました。
その夜のことは、プロローグと第3章に書いたとおりです。
名前を書いた紙と、火。
「この男は、逮捕されるね」という静かな一言。
そして4年後、本当に起きたこと。
世の中には「人智が及ばない世界」がある。
認めるしかない夜でした。
ちなみにこのユタ、あとから
人を疑うのが仕事の探偵の友人に紹介したら、
鑑定から帰ってきて一言、
「あの人は、本物だ」と言いました。
疑いのプロが、認めた人です。
本物を探す旅
その夜から、僕はアンチをやめました。
本物は実在する。
そして、なぜか隠されている。
確かめたくて、旅に出ました。
インド、ペルー、タイの奥地、メキシコ、ヨルダン。
本物にも、偽物にも、たくさん会いました。
夫婦の悩みを、会って話すだけで
整えてしまう女性にも会いました。
不安をあおって高いものを売りつける
偽物たちにも、会いました。
そして南米の奥地で参加した、ある儀式で、
僕は、宇宙人とも神様とも呼べる存在に出会いました。
第6章に書いた、あの存在です。
高度な存在ほど、追いかけない。
奪わない。急がない。
整えて、観て、受け取る側に立っている。
「願いは、追うものじゃなく、来るものです。」
僕がいつも書くこの言葉は、
あの体験から逆算した言葉です。
帰ってきてから、すべてが動き出した
旅から帰った僕は、別人になっていました。
大げさな話ではなく、
毎日の習慣が、変わっていたんです。
朝、体を動かす。
まともなものを食べる。
浴びる情報を、選ぶ。
寝る前に、心配事を持ち込まない。
旅で本物たちから学んだ生活を、
そのまま日本に持ち帰っただけでした。
そこからは、驚くほどトントン拍子でした。
起業して、
「ピンと来た人」に時間とお金を投じて、
1年一緒に仕事をしたら——
お金の悩みが、人生から消えていました。
あれだけ動かなかった現実が、
器が変わった途端、動き出した。
僕が「習慣」にこだわる理由は、これです。
いまの生活
僕はいまの自分を、
「引き寄せ体質が70%ひらいた状態」と呼んでいます。
念じたことが、だいたい3ヶ月以内に叶う。
そういう状態です。
数字で説明するより、
一日の情景で話したほうが、たぶん伝わります。
朝、目が覚める。
お金の不安が、もうない。
家でコーヒーを淹れてもいいし、
気が向けば、近所のカフェに入る。
会計が千円を超えても、指がとまらない。
日当たりのいい部屋の窓を開けて、
今日は誰と、どこで会おうかを考える。
満足してご飯を食べられるだけの収入——
月に200万円ほどが、
あくせく追いかけなくても、静かに入ってきます。
大豪邸も、スーパーカーもありません。
そのかわり、感謝されながら、お金に困らない。
奪ったお金が、ひとつもないので、
誰かにおびえる夜も、ありません。
時間は、仲間との旅に使っています。
かつて「世界中を旅する」は、遠い夢でした。
いまは、それを生きています。
50ヶ国を回るのが、次の目標です。
70%は、いまも70%のままです。
ここから先は、あえて開けていません。
100%は、願うこと自体が消えていく場所——
このゲームを、僕はまだ、終わらせたくないんです。
僕が人を見るときの、たったひとつの基準
肩書きは、見ません。
実績も、フォロワー数も、見ません。
見ているのは、精神性だけです。
旅で会った本物たちには、
肩書きなんて、何もありませんでした。
じんべえ姿のユタ。
街ですれ違えば気づかない、静かな女性。
それでも、部屋に入ってきた瞬間に、空気が変わる。
逆に、立派な肩書きの「奪う人」を、
僕はたくさん見てきました。
プロローグの、あの経営者もそうです。
肩書きと精神性は、別の場所にあります。
そして——
あなたのことも、僕は同じ見方で見ています。
ここまで読んでくれた、その一点だけで、
あなたの器は、もう開きはじめています。
あなたに、願ってほしいこと
最後に、この本の全部を、
ひとつの「お願い」に畳んでおきます。
願うのは、金額ではありません。
「状態」です。
いくら欲しい、ではなく、
それが満たされた毎日が、どんな情景か。
朝、誰と、どんな気持ちで、目を覚ましているか。
そこまで、具体的に描いてください。
潜在意識は、数字では動きません。
その情景が、ありありと浮かんだ瞬間に、動きます。
そして、狙いを定める先も、
結果ではなく、状態のほうです。
どんな人間になりたいか。
どんな精神性を、手に入れたいか。
——ここだけは、はっきり言わせてください。
叶わなかったのは、あなたのせいではありません。
渡された地図が、半分だっただけです。
でも、「せいじゃない」で、終わらせてはいけない。
器のふたを開けられるのは、あなただけだからです。
環境や運のせいにした、その瞬間に、
器は、あなたの手の届かない場所へ行ってしまう。
金運は、遅れて届きます。
星の光が地上に届くのに時間がかかるのと同じで、
「来ない」のではなく、「向かっている途中」です。
多くの人は、その途中で、やめてしまう。
流れは、もう動いていたのに。
だから、これだけは覚えておいてください。
叶っていたのは、特別な人ではありませんでした。
素直に信じて、動いた人から、順に叶っていました。
今日、器のふたを開けた人から、届きます。
明日から、相談室で話すこと
この本は、地図の全体像です。
実際に歩くのは、明日からの、毎日20時のメールです。
そこでは、この本に収まらなかった話を、
一つずつ、していきます。
・「叶わないのは、自分のせい」——この思い込みが、いちばんの遠回りだった、という話
・願い方をサボった年から、逆に叶いはじめた話
・僕を鑑定したユタが、最後まで何も売らなかったこと
・どん底の頃、僕が毎晩「不幸」を注文していた、寝る前の時間
・ヨルダンでの、もうひとつの出会い——この本には、収まりませんでした
どれも、あなたの器を、
少しずつ開けていくための話です。
ここまで読んでくれたあなたは、
もう、僕の遍歴の全部を知っています。
あとは、エピローグでお願いした、
一行の返信を待っています。
その一行が、あなたの研究の、最初の一歩です。
あなたと相談室で会えるのを、楽しみにしています。
感想提出特典
感想を送って、特典を受け取る
最後まで読んでくれたあなたへ、特典を用意しています。
「引き寄せ習慣実例 ― 生活のなかで運を拾う知恵 ―」。
暮らしのなかで運を拾った、10の実例集です。
受け取り方はカンタンです。下に感想をひとこと書いて、送信するだけ。
その場で、特典ページが開きます。
感想、ありがとうございました。
お約束の特典です。